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僕らの広場

上達する為の訓練を嫌がらない強い意志。
自分自身を見つめることの出来る客観的な目。
俳優としての心を磨く為に、劇団青年座研究所は様々なカリキュラムを用意しています。

そんな研究所の実際の授業の様子などはどうなのか?

42期研究生に、研究所について率直な感想を聞いてみました。

葛山陽平

Youhei Kuzuyama

愛知県

旭野高校

​立命館大学産業社会学部

Q1.劇団青年座を選んだのはどうして?

NHKドラマ『中学生日記』出演を期に俳優という仕事に興味を持ちました。その後は立命館大学で社会学を学びながら、サークル活動を中心に演劇作品に出演し、作・演出も経験しました。ダンスや歌など、俳優としての基礎的な訓練ができると感じたからです。将来、映像や舞台で活躍する俳優になる上で、自分の身体と精神を磨きたいと思いました。青年座研究所には、地唄舞や狂言などの伝統芸能のレッスンもあります。僕は特に狂言に興味があったのでそれが学べるというのも青年座を選んだ理由の一つです。

 

Q2.レッスンを受けてみての感想は?

演劇経験自体はありましたが、自身の表現力を養うことはやはり体力と時間のいることなんだと痛感しました。青年座研究所は身体を使ったレッスンがほとんどなので、今まで見ないふりをしていた自分のコンプレックスや苦手分野と真正面からぶつかって、正直くじけそうになりました。僕は体が硬いんですが、いろんな授業で苦労しながらちょっとずつ改善しようと今日も柔軟しています(笑)。

 

Q3.楽しいレッスンは何?

グループワーク系の授業は相手がどんなお芝居の方向性をもっていてどう表現したいのか、無数の答えが出てくるので、本当に面白かったです。それらを纏めていき発表する過程が俳優にとって大事だと感じました。僕は、演出や脚本にも興味があるので、自分たちの創意工夫が先生だけでなくそれを見る観客としての同級生に認められた時はとてもモチベーションが上がります!

 

Q4.厳しいレッスンは何?

「シーン・スタディ」です。実際に青年座で演出家をされている方に演技を見ていただけるのですが、考え実行するのは自分であるということがとても怖い瞬間があります。一人一人に合った指示やアドバイスをいただけますが、こちらが万策尽きてしまえば次のステップに進めていないことがじんわりわかってきます。それを乗り越えるためにも、自分の引き出しをもっともっと増やしたいです。

佐藤麗華

​Reika Sato

北海道出身

劇団ひまわり札幌俳優養成所

北海道札幌稲雲高等学校

総合学園ヒューマンアカデミー渋谷校パフォーミングアーツカレッジ声優専攻

Q1.劇団青年座を選んだのはどうして?

専門学校で宮本研さんの[からゆきさん]に触れ、本家でからゆきさんをやりたいと思ったから。また、お芝居の基礎を固め、どこに行っても通用する基盤が欲しいと思ったから。

 

Q2.レッスンを受けてみての感想は?

どのレッスンに対しても、現場を想定しても、まず自分の体を思い通りに動かせることが必要なのだと痛感した。

 

Q3.楽しいレッスンは何?

台詞(前期は体づくりが主なので、台本があり、演出家の方に観ていただける環境が堪らなく嬉しく楽しかったから)。ダンス(体のメンテナンスを丁寧に教えて戴け、レッスンが終わる頃には体の調子が良くなるから)。地唄舞(今まで触れて来なかったので、見るもの聴くもの全てが新しいから)。

Q4.厳しいレッスンは何?

地唄舞(洗練された動きでその場の情景を表現することと、着物でも着崩れない体の使い方をするのが難しいと感じたから)。ムーブメント(沢山動くレッスンだが、運動が苦手で出来ないことが多く、体力も無いため難しく感じたから)。

Q5.その他、思っていることなど。

大変な事も沢山あるし辛いことも沢山あるが、プロになるために必要な事を余すところなく学べていると思うと、これ以上の感謝はない。

渋谷希帆

Kiho Shibutani

千葉県出身

​千葉県立犢橋高校

Q1.劇団青年座を選んだのはどうして?

もともと専門学校で演劇を学んでいたのですが、講師の先生が青年座出身の方で、演技をする上で大切な事を教わったので、その方の出身の劇団でもっとちゃんと演劇を学びたいと思い青年座研究所を選びました。

 

Q2.レッスンを受けてみての感想は?

先生方も常にご自身の専門分野を極めるために日々研究なさってるのがわかるので、ただ右から左に教えてもらうだけじゃなく、本当に演技をする上で役に立てる為にはそれぞれのカリキュラムをどう学んでいけばいいか、考えるようになりました。心構えが変わったきっかけとして、教えていただくという立場がすごく貴重なものなんだと実感した事が大きかったです。

 

Q3.楽しいレッスンは何?

台詞は、他のレッスンで学んだ事を生かす場であると同時に、自分がやってみたい事を試せる場面なので、同期の反応にも、先生の反応にも一喜一憂しながら、どうやったらいいものが作れるか試行錯誤しながらレッスンに参加するのが楽しいです。

発声は、体の構造を正しく理解するところから始まって、以前通っていた専門学校でも、ちゃんと発声のレッスンを受けてきたつもりだったのですが、今まで随分適当なイメージだけでなんとなくレッスンを受けてしまっていたんだな、という事が分かりました。それからは、自分が伝えたいイメージと合っている声を出せるようになっていく過程が実感できるので楽しいです。

Q4.厳しいレッスンは何?

ムーブメントです。先生も厳しい方なのでつい気持ちが負けてしまいそうになることもありますが、自分との戦いあるのみです。

忰熊 美紀

Miki Kasegua

神奈川県出身

神奈川県立湘南高校

神奈川県立保健福祉大学看護学科

Q1.劇団青年座を選んだのはどうして?

現場に近いところで学んだ方がいいのではないか、金銭的に厳しくないところはどこかと探していたこと、好きな俳優さんが劇団研究所出身者が多かったことから、専門学校ではなく劇団の研究所に焦点を当てました。スタジオ公演を見て、面白くここで学びたいと思ったのと、実際に場所に行って見てここだという直感です!

 

Q2.レッスンを受けてみての感想は?

新しいこと、様々なことが学べます!最初は点と点だったものが、お芝居をするには、舞台上に立つにはとそれぞれのレッスンが線で結びついてきました!どのように自分の中で消化していくかが大切だと感じています。

 

Q3.楽しいレッスンは何?

どのレッスンも新しいこと様々なことを学べて楽しいです。特にスタニスラフスキー・アクティング、台詞・シーンスタディ、ダンスです。
前期は基礎体力を向上させるレッスンが多かったので、台詞・シーンスタディは楽しさが一層増しました!ダンスは苦手意識が強かったですが、今では苦手意識がなくなったのでとても楽しいです!

Q4.厳しいレッスンは何?

どのレッスンも自分次第なので厳しいです。特にアレクサンダーテクニーク、ムーブメント、台詞・シーンスタディです。台詞・シーンスタディは楽しいレッスンで書きましたが、難しさもとてもあるので挙げました。

私は看護師をしていました。青年座研究所は飛躍せず一つ一つ基礎から学べるので、やったことないからと必要以上に心配してネガティブになることはありません!成長のスピード、一つ一つ積み重ねることは自分次第だと痛感しています。自分の経験を忘れずにとっておくことも大切です。人は忘れていく生き物だから!

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